170815 8月15日(火) クラシック音楽愛好会 第84回例会開催

8月15日(火) 昨年の夏のポピュラー名曲フェスティバルは、矢島さんから「JAZZの名曲」選んで聞かせていただきましたが、今年は没後25年となる、アストル・ピアソラの特集をメインとしました。
また、昨年から今年にかけて著名な日本の歌謡曲その他の歌手の方々がなくなりましたので、これらの方々を偲ぶ会としました。

はじめに、タンゴに造詣の深い、会員の鶴田さんから、ピアソラの名曲より」としてプログラムを組んでいただきました。 聴いた曲は、
①リベルタンゴ(ヨーヨーマのチェロ演奏)
②天使のミロンガ(寺井尚子のヴァイオリン)
③追憶のタンゴ(ヨーヨーマ+ピアソラ!!)
④ブエノスアイレスの夏(日下紗矢子(Vn)+ベルリンコンツェルトハウス室内管弦楽団)
⑤忘却(Vn/ギドン・クレーメル)、 ⑥ロコへのバラード(藤沢蘭子+ピアソラ五重奏団)
⑦アディオス・ノニーノ(ピアソラと五重奏団/1984年のJモントリオールAZZ・Festivalの映像(Ne氏提供))と、厳選されたもの。 こういうCDが揃えられるのは、さすがにタンゴ好きですね。 鶴田さんには、ピアソラに関する資料を用意していただきました。
後半は、CDと、根本さんが集めた映像とで、下記の皆さんの生前の活躍の一部を偲びました。 ジャンヌモローは映画「突然、炎のごとく」(1962年)中での歌
⑧「つむじ風」と、 映画「ビバ・マリア}(1966年)で、共演の、ブリジット・バルドーとうたった
⑨「パリ、パリ、パリ」。 根本さんのおかげで、珍しいものが見られました。日本の歌手の皆さんは、映像付きで下記の曲を聴きながら往年の活躍を楽しみました。
⑩安西愛子:「お山の杉の子」(1944)、「風はそよ風」(1946)、「朝はどこから」(1946)
⑪ペギー葉山:「南国土佐を後にして」、「ドレミの歌」
⑫ダークダックス:ともしび、雪山賛歌、北上夜曲、山男の歌(CDのみ)
⑬平尾昌晃:日劇ウエスタンカーニバルの映像、「ミヨチャン」、「星は何でも知っている」。
杉並稲門会第1ブロックの暑気払いの会と重なっただけでなく、杉並区に大雨警報が出たため、参加者はいつもより少なかった。 二次会は、いつもの龍記で行った。 (CD、映像提供:鶴田、根本)

【参加者9名:敬称略・50音順】 井口昌彦、篠嘉子、鶴田俊正、月坂奎一郎、根本坦、前田研二、安井久子、山本廣資、山本和子 (文責:山本廣資、写真:山本廣資)

次回、9月19日(火)は、昨年10月に亡くなったネビル・マリナーと、今年2月に亡くなったスクロヴァチェフスキーの、二人の長老指揮者の演奏を偲ぶ会とします。

170718 7月18日(火) クラシック音楽愛好会 第82回例会開催

~女性作曲家特集~

今月は、普段あまり耳にしない女性音楽家特集としました。 女性作曲家といえば、「乙女の祈り」の作曲者、バダジェフスカが有名ですが、その他にも女性作曲家はたくさんいます。ただ残念なことに時代の制約もあって、これらの方々の活躍は制限されたものとなりがちで、出版されることもなく埋もれて、クラシック音楽愛好家でも名前を聴いたことがないといった方々が沢山います。又それらの作品も録音されることが少なく、私たちの耳の届く機会も少ないのは残念です。
10年前、2007年夏、8月6日~10日に、「女性作曲家音楽祭」が杉並公会堂小ホールで開催されました。小生(山本)はこのコンサートを聴いて、女性作曲家への目を(耳を?)開かされました。
この日は以下の作曲家の作品を聴きました。
・バダジェフスカ/「乙女の祈り」
・マリー・テレーゼ・フォン・パラディス/シチリアーナ(ドゥシュキン編曲)
・ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル(1805~47)(F.メンデルスゾーンの姉)    /ピアノ三重奏曲作品11
・クララ・ヴィーク=シューマン(1819~96)(ロベルト・シューマン夫人)    /ピアノ協奏曲(作品7)、ピアノトリオ作品6
・エイミー・ビーチ(1867~1944、生誕150年!)    /ピアノ三重奏曲作品150!)

最後に「ミセス・バッハ ~バロックの名曲は夫人によって書かれた~」という映像を観た。最近の研究では、バッハの作品の位置の一部はバッハ夫人の策ではないかとのことで、音楽研究家や筆跡鑑定人の参加したBSドキュメンタリーである。 これが本当であれば、女性作曲家のトップにバッハ夫人が挙げられることになる。

二次会は、いつもの龍記で盛り上がった。

(LP、CD、映像提供:山本、根本)

【参加者13名:敬称略・50音順】 明石玲子、井口昌彦、石田順康、大竹孝平、加藤尚志、神田育子、篠嘉子、月坂奎一郎、根本坦、平賀英彦、前田研二、安井久子、山本廣資、

(文責:山本廣資、写真:平賀英彦)

次回、8月15日(火)は、終戦記念日ですが、例年通りの、「クラシック以外の名曲フェスティバル」とします。第1ブロックの方は、地元の暑気払いの会と重なり残念ですね。

170528 5月28日(日)~29日(月) 杉並稲門会クラシック音楽愛好会親睦旅行会開催

クラシック音楽愛好会では、会発足当初、タンノイのオートグラフ(スピーカ名)のおいてある信州・原村の音楽ペンション「ムジカ」に一泊しクラシック音楽漬けの一夜を過ごす会を2回開催しました。「ムジカ」が廃業したので、代わりになるようなペンションを探しておりましたが、昨年オーディオ雑誌に掲載されているのを見つけたので、下記のように皆さんと親睦旅行会を行いました。
日 時:5月28日(日)~29日(月)
宿泊先:長野県蓼科の森 音楽ペンション「ポストホルン」 HP:http://posthorn2015.lomo.jp/(オーナー 須山 稔氏:早稲田出身)
参加者 :明石玲子、石田順康、大竹孝平、神田育子、根本坦、早川敏清、平賀英彦、 安井久子、山本廣資、山本和子、加藤尚志、 小川浩史氏(小平稲門会・蓼科別宅滞在中、親睦会のみ)(以上11+1名)

28日(日)10時に荻窪駅西南口に10人が集合、車3台に分乗し蓼科に向かう。長坂の蕎麦屋「翁」で昼食。甲斐大泉から「八ヶ岳クラブ」に立ち寄ってペンションに向かった。到着後横谷温泉で入浴。ペンションにて加藤氏と小平の小川氏と合流。 食事をしながら、その後ワインやウイスキーを飲みながら24時頃まで、タンノイGRFでいろいろな曲を楽しんだ。 (詳細は小生・山本のブログ(「モーツァルティアン488y」 http://mozartian488y.blog.fc2.com/)をご覧ください
29日(月) 朝食後は出発まで地下のプロジェクターで出発まで映像を楽しんだ。根本さんが持ってこられた中から、ジョーン・サザーランドの引退記念のオペラを楽しんだ。1990年のロイヤル・オペラ・ハウスでのニューイヤーズ・オペラの『こうもり』に(ルチアーノ・パヴァロッティやマリリン・ホーンとともにゲスト出演したものである。 地下にある、スピーカーはJBLであり、昨晩と合わせ、2種類の名スピーカーを味わったのである。 その後、霧ヶ峰に回り、食事ののちイングリッシュガーデンによって帰郷した。

2017.05.16 5月16日(火) クラシック音楽愛好会 第81回例会開催

~アニバーサリーイヤーの作曲家~
今月は、今年がアニバーサリーイヤーとなる作曲家の中から、モンティヴェルディ(生誕450年)、ヨハン・シュターミッツ(生誕300年)、テレマン(没後250年)の3人の作曲家の作品を取り上げました。もっとも古いオペラの一つ「オルフェオ」の作曲家モンティヴェルディはヴェネチア楽派、カールの父ヨハン・シュターミッツはマイハイム楽派、ドイツバロックの作曲家としてバッハと並び称されるテレマンといった音楽史の流れを楽しむ会となりました。
はじめに、聴いたのはテレマン。会場セッティング時には「無伴奏フルートのための幻想曲集」の前半をハインツ・ホリガーのオーボエ編曲版で、開会後は②クイケンによるフラウト・トラヴェルソ版でそれぞれの音色を楽しみました。次に木管のための協奏曲集から、③ブロックフレーテとケーレルフレーテと弦楽のための協奏曲、④オーボエダモーレと弦楽のための協奏曲より。これは、ニコレ、ホリガー他とカメラ-タ・ベルンの演奏。 J・シュターミッツは⑤フルート協奏曲ト長調をリウィーンゾリステンの演奏で。⑥ヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲ハ長調はトマス・フューリとカメラ―タベルン。このあたりを聴くと管楽器の名手の出番となりました。 モンティヴェルディは⑦「聖母マリアのための夕べの祈り」より、マニフィカートと、根本さんが用意した⑧ミラノ・スカラ座のオルフェオの映像の一部を観て時間となりました。
二次会はいつもの「龍記」で行いました。

(LP、映像提供:山本、根本)

【参加者13名:敬称略・50音順】
明石玲子、井口昌彦、石田順康、大竹孝平、神田育子、篠嘉子、月坂奎一郎、鶴田俊正、根本坦、早川敏清、平賀英彦、安井久子、山本廣資

(文責:山本廣資、写真:平賀英彦)

次回、6月20日(火)は、昨年亡くなった音楽評論家、宇野功芳氏お気に入りの指揮者特集として、フルトヴェングラー、ワルターをはじめ、クナッパーツブッシュやカール・シューリヒトの演奏を楽しむ予定です。

2017.04.18 4月18日(火) クラシック音楽愛好会 第80回例会開催

~オペラを楽しむ会<歌劇「カルメン」 Carmen 4幕>~

本年最初のオペラを観る会は、ビゼー作曲のオペラ「カルメン」を取り上げました。この映像はたくさんあるので、どれを見るか選ぶのは大変なことです。 石田さん、井口さん、根本さんのご三方から下記の映像を選んでいただきました。ミラノ・スカラ座  2009年演出・衣装:エンマ・ダンテ指揮:ダニエル・バレンボイム指揮 スカラ座管弦楽団・合唱団カルメン:アニタ・ラチヴェリシュヴィリ(MS)、ドン・ホセ:ヨナス・カウスマン(T)エスカミーリョ:アーウィン・シュㇿット(B)、ミカエラ:アドリアーナ・ダマート(S) 個人的にはカラスかシミオナートのカルメンを見たいとリクエストをお願いしたら、根本さんが二人の「ハバネラ」の画像を用意していただいたのでこれを最初に見ました。カラスのは1962年ハンブルグでのリサイタル、シミオナートのは、1958年のイタリアオペラ来日の際の映像。いずれも録音・映像は古いですが、全盛期のものだけあって十分楽しめました。 本番の映像では、演出は登場人物も多く、大胆かつ派手というか、さすがスカラ座という感じでした。歌手では、グルジア出身のアニタ・ラチヴェリシュヴィリのカルメンと、ヨナス・カウスマン(当代随一のテノール:根本氏談)のドン・ホセが素晴らしかったです。 人気の曲だけあって、参加者多数で盛り上がりました。

二次会は、いつもの「龍記」で行いました。 (映像提供:根本氏)

【参加者21名:敬称略・50音順】
明石玲子、井口福彦(3B)、井口昌彦、石田順康、小澤昭彦、大竹孝平、後藤武司、篠嘉子、月坂奎一郎、高橋美保、高橋さんご主人、土屋洋一、鶴田俊正、根本坦、早川敏清、平賀英彦、前田研二、矢島章、安井久子、山本富士雄(武蔵野)、山本廣資、山本和子 (文責:山本廣資)

次回、5月16日は、アニバーサリーイヤの音楽家として、モンティヴェルディ(生誕450年)、ヨハン・シュターミッツ(生誕300年)、テレマン(没後250年)の作品を楽しむ会とします。