2015.06.16 6月16(火) クラシック音楽愛好会第58回例会(CD/LPコンサート)の開催

~ハンス・クナッパーツブッシュ没後50年記念~
6月の例会は、没後50年を記念してドイツや日本では「クナ」の愛称で親しまれた、ハンス・クナッパーツブッシュ(1988.03.12~1965.10.25)の演奏を聴くこととしました。193smの長身でいかつい顔のこの指揮者はワグナー、ブルックナーを得意としています。世話人・山本にとっては学生時代(昭和37年・1962年)にNHK第2放送で1週間近くにわたって放送された、バイロイト音楽祭でのワグナー作曲ニーベルングの指輪を全曲!聞いたのが思い出です。この時は卒論で遅れた設計課題をまとめるため、授業に出ないで自宅で製図版に向かって聞いたわけです。この時はクナの名前も記憶していないし、「指輪」も騒々しい音楽だなというのが印象でしたから耳ができていなかったとはいえ、実に勿体ない話でした。
この日の演奏は、①ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」から初めました。ピアノはバックハウスで1953年ベルリンフィルとのライブです。次にワグナー/「神々の黄昏」から②《夜明けとジークフリートのラインへの旅》と③《ジークフリートの葬送行進曲》。同じくワグナーで④「タンホーザー」序曲と⑤「ワルキューレの騎行」。最後は⑥ブラームス/交響曲第2番(ミュンヘンフィルライブ)で締めました。 今回の演奏はすべてLPでしたが、普通の演奏会では聞けないような個性的かつスケールの大きい演奏を大きな音で楽しむことができました。時間が足りなくてブルックナーはパスとなりました。希望者があれば、例会の番外編として10月25日ころ(命日)に、クナのブルックナーをジックリ聴く会を持ちたいと思いますがいかがでしょうか?

参加者は通常例会の最高の24人でした。 2次会はいつもの「優記」で行いました。 尚、来月は、シベリウス生誕150周年記念コンサートとします。 (LP提供:平賀、山本)

【参加者24名:敬称略・50音順】 芥川愛子、井口昌彦、池田芳昭、石田順康、小沢昭彦、加藤尚志、川口和宏、後藤武司、坂 治彦、篠嘉子、月坂奎一郎、根崎健一、根本坦、早川敏清、平賀英彦、保坂幸寛、堀口哲夫、前田研二、松本甫、矢島典明、安井久子、山本廣資、杠一義、渡辺祥子

(文責:山本廣資)

2015.05.19 5月19日(火) クラシック音楽愛好会 第57回例会(CD/LPコンサート)の開催

~昨年亡くなった音楽家を偲ぶ会第3回(ロリン・マゼール)と、 没後25年の演奏家(レナード・バーンスタイン)~

平成27年のプログラム案では、今月5月の例会は昨年7月13日に84歳で亡くなったロリン・マゼールを偲ぶ会の予定でしたが、没後25年記念となる レナード・バーンスタインも追加することにしました。マゼールのLP/CDをあまり持っていないのと全部マゼールではしんどいなという考えからでした。(ただし、最近手持ちの海賊版CDに、ヴァイオリン協奏曲第5番の弾き振りを見つけました。いつか聞きましょう)
マゼールでは、①チャイコフスキー:交響曲第4番第1楽章を聴き、②ワーグナー:Ring without WordはBluelayでの映像を楽しみました。
バーンスタインは、③ウエストサイドストーリーからシンフォニックダンス他、④佐渡裕バーンスターンを語る、⑤古澤巌の語るバーンスタイン、⑥マーラー:交響曲第5番第1楽章を観・聴きした後、演奏前にソリスト(グレン・グールド)との解釈の違いを解説した⑦ブラームス:ピアノ協奏曲第1番(第1楽章途中まで)を聴いてお開きとしました。
最後の曲は時間延長しても聴きたい演奏でした。 2次会はいつもの「優記」で行いました。 尚、来月は、クナッパーツブッシュ没後50周年コンサートとします。 (LP・CD・映像提供:平賀、根本、山本)

【参加者15名:敬称略・50音順】 井口昌彦、後藤武司、坂 治彦、篠嘉子、月坂奎一郎、根本坦、早川敏清、平賀英彦、福田晴美(新入会:域外・武蔵野)、保坂幸寛、前田研二、松本甫、安井久子、山本廣資、杠一義     (文責:山本廣資)

2015.04.21 4月21日 (火)杉並稲門会クラシック音楽愛好会第56回例会開催

~昨年亡くなった音楽家を偲ぶ会第2回 :ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴスと名歌手たち 及びデル・モナコ~

今月4月21日(火)の例会は昨年亡くなられた音楽家の第2回目として、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴスと昔の名歌手3人を取り上げたほか、生誕100年記念となる声楽家デル・モナコの活躍を偲ぶ会としました。
デ・ブルゴスは,スペインの指揮者で、1933.09.15日に生まれ、昨年6月11日に亡くなりました。欧米各地のオーケストラの音楽監督や客演指揮を歴任、読売日本交響楽団へは1974年に初登場し、1980年には読売日本交響楽団の4代目の常任指揮者を務め、その後も同団の名誉指揮者(1990年 – )となり、同団での公演回数は169回にもなったとの事(以上wikipedia)で、この方の指揮ぶりを目にされた方も多いと思われます。記念の曲としては、①カール・オルフの「カルミナ・ブラーナ」を取り上げました。
メインの曲が世俗カンタータなので、後半は歌手の方々の活躍を偲ぶこととしました。
根本さんがYouTubeで探し、纏めて頂いたいろいろな映像で、後のモナコとあわせ、下記ご三方の活躍の跡を偲びました。リチア・アルバネーゼ(アメリカ、8月15日没105歳):② ヴェルディ/歌劇「椿姫」第二幕より、ヴィオレッタのモノローグ、③プッチーニ/歌劇「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」、④レオンカヴァレロ/歌劇「道化師」より「鳥の歌」。カルロ・ベルゴンツィ(イタリア、7月25日没90歳):⑤イタリア民謡「忘れな草」(日本リサイタルでのアンコール)⑥ヴェルディ/歌劇「アイーダ」第一幕より「清きアイーダ」⑦プッチーニ/歌劇「トスカ」第三幕より「星は光りぬ」。クリスティーナ・ドイテコム(オランダ、8月7日没82歳):⑧モーツァルト/歌劇「魔笛」から「夜の女王のアリア」、⑨ドニゼッティ/歌劇「ランメルモールのルチア」より「狂乱の場」、⑩モーツァルト/歌劇「後宮からの誘拐」より、⑪ヨハン・シュトラウスⅡ「春の声」。
生誕100年記念のマリオ・デル・モナコ(テノール、1915-1982)は、⑫レオンカヴァレロ/歌劇「道化師」より「衣装を着けろ」と、⑬イタリア民謡「オ・ソレ・ミオ」(日本リサイタルでのアンコール)を聴きました。
「カルミナ・ブラーナ」の日本初演を聴いた後藤さん、モナコの日本公演を観た石田さんなど話が盛り上がりました。欠席された清水さんからはモナコの初来日のプログラムを提供していただきました。ドイテコムの「春の歌」をはじめ、珍しい映像を見聞き出来、YouTubeの情報量の大きさを知らされました。 うれしいニュースです。井口さんが例会に復帰されました!(早く帰られたので写真には写っていません) 2次会はいつもの「優記」で行いました。

(LP・CD・映像提供:根本、山本)
【参加者16名:敬称略・50音順】
井口昌彦(!)、井林伸介、石田順康、小澤昭彦、後藤武司、坂 治彦、篠嘉子、月坂奎一郎、根本坦、早川敏清、平賀英彦、保坂幸寛、前田研二、矢島典明、安井久子、山本廣資

(文責:山本廣資)

2015.03.31 3月31日 (火)杉並稲門会クラシック音楽愛好会 平成27年花見の会開催

昨年から始めた花見を兼ねた親睦会を今年も行いました。今年は、善福寺公園の櫻を楽しみました。現役・準現役の方には申し訳なかったですが、混雑を避け3月31日(火)のウィークデイ開催としました。
14:00に善福寺公園バス停留所に集合、満開の桜を見ながら、善福寺公園下池一周 ⇒善福寺公園上池半周 ⇒善福寺とまわり、「とんでん練馬関町店」で会食・歓談の時を過ごしました。近くにお住いの久保田会長も参加され盛り上がりました。

【参加者9名(敬称略、50音順)】明石玲子、久保田貞雄 月坂奎一郎、根崎健一、根崎夫人、根本坦、早川敏清、松本甫、山本廣資

2015.03.17 3月17日(火) クラシック音楽愛好会 第55回例会(CD/LPコンサート)開催

~アニバーサリーイヤーの作曲家第1回 :ヴァーゲンザイルと初期ウィーン楽派の音楽~

今月は生誕300年になるヴァーゲンザイルとオーストリー帝国のマリア・テレジアの時代にウィーンで活躍した音楽家(初期ウィーン楽派、前期古典派とも言われる)の作品を取り上げました。
ヴァーゲンザイル(1715-1777)は、マリア・テレジアの音楽教師、宮廷内の礼拝堂オルガニストなどをつとめた人物で、モーツアルトが5歳の時にマリア・テレジアの前で午前演奏した際に譜めくりをしたというエピソードがあります。
はじめに①ツィンマーマンのシンフォニアハ長調。②ヴァーゲンザイルのシンフォニアニ長調。ベートーヴェンの先生であった③アルブレヒツベルガーの4声のフーガハ長調、映画「アマデウス」で有名になった、④アントニオ・サリエリのヴァイオリン、オーボエとチェロのための協奏曲ニ長調、いずれもトマス・フューリ指揮 カメラ―タ・ベルンの演奏(LP)でした。⑤サリエリの曲はもう一つ、フルートとオーボエのための協奏曲ハ長調をニコレ、ホリガーのCDで聴きました。いずれも古典派に近い作曲家の作品なので初めて聞いても耳になじみやすい曲でした。
最後に1995年シュヴェツィンゲン音楽祭から⑥サリエリ作曲の歌劇「ファルスタッフ」の第1幕の一部を見ました。(アルノルト・エストマン(指揮)シュトゥットガルト放送交響楽団(SWR)、ミヒャエル・ハンペ(演出))ということで、今回はサリエリ特集となってしまいました。
2次会はいつもの「優記」で行いました。 (LP・CD・映像提供:根本、山本)

【参加者20名:敬称略・50音順】 芥川愛子、井林伸介、石田順康、石垣貴千代、荻田清志、小澤昭彦、加藤尚志、国本順子、厚東健彦、後藤武司、坂 治彦、篠嘉子、月坂奎一郎、根本坦、早川敏清、前田研二、松本甫、安井久子、山本廣資、杠一義 (文責:山本廣資)

今後の予定 ・第56回例会(4月21日(火)):昨年亡くなった音楽家第2回として、ラファエル・フリュベック・デ・ブルゴスによる「カール・オルフ:カルミナブラーナ」、及びその他の音楽家(声楽家)の活躍を偲びたいと思います。