2016.09.10 9月10日(土) 第192回カラオケ部会開催

第192回カラオケ部会、定例の第2土曜日の10日午後4時開催。於、クラブ・イン荻窪。24名参加。A室が9名、B室が8名、C室が7名。歌唱曲数はA室が6曲、B室が7曲、C室が7〜8曲。
[話題1] 
今年は台風の当たり年だが、10日は天気が崩れることもなく、対前年同月比で3名増加の24名が参加して活況を呈した。歌唱曲総数は延で165曲。会員の複数歌唱による注目の新曲は藤原浩「雪舞いの宿」を名取義久さん、竹田隆雄さん。半田浩二「うれし涙」も竹田さん、そして藤田敦士さん。名曲では北島三郎の王道演歌ともいえる「北の漁場」を勝島敏明さん、石村誠人さんがコブシを効かせた。
[話題2] 
首都・東京は豊洲移転をめぐり混迷を深めているが、歌のタイトルにも東京や都内に関係のある名称を冠したものは多い。川口浩司さんはそのものズバリでロス・プリモス「ラブユー東京」、前坂靖弘さんは東京の代名詞を舞台にした、すぎもとまさと「銀座のトンビ」でワッショイ、ワッショイ…。森村恒夫さんは美川憲一「吾妻橋で待つ女」を求めて隅田川へ。石村誠人さんは井沢八郎「あゝ上野駅」で北の玄関口へ。尾上孝さんの灰田勝彦「鈴懸の径」は池袋・立教大学キャンパス内に石碑が立っており、かのミスターG・長嶋さんの愛唱歌でもある。そして井口昌彦さんはパク・ジュニョン「羽田発」で新曲派の雄として羽ばたくように歌唱した。
[話題3] 
東京とくれば都構想の余熱の残る大阪。川口浩司さんは都はるみ「大阪しぐれ」、ザ・ピーナッツ「大阪の女」で浪花女の心意気に酔う。石村誠人さんは平和勝次「宗右衛門町ブルース」で“さよなら〜 さよなら〜”。志柿元啓さんはレーモンド松屋「kissしてハグして大阪」で“あべのハルカス”や御堂筋を軽快に彷徨する。そして井口昌彦さんは三笠優子「おんなの真田丸」で時間軸を戦国最末期にタイムスリップ、大坂城の出城“真田丸”で戦う男たちと“死ぬも生きるも一緒と決めた”女たちの思いを込めて熱唱した。
[話題4] 
テーマ設定の元祖・牧野国義さんの9月は“夕”。増位山太志郎「そんな夕子にほれました」を歌い初めに全8曲に及んだ。山口和夫さんは校友・永六輔さんの逝去を悼み、水原弘「黒い花びら」はじめ全6曲とも永さんの作詞を選曲。「黒い花びら」は第一回レコード大賞受賞曲だが、坂本九「上を向いて歩こう」、北島三郎「帰ろかな」、ジェリー藤尾「遠くへ行きたい」までの4曲は作曲家・中村八大との早稲田コンビ。中村は生前「私の人生の自慢数ある中で、“私は早大出身です”という時、私は自分自身に一番大きな誇りを感じる」(『早稲田百年』校倉書房、1979年)と認めていた。同感! お二人の校友に合掌。

《参加者》敬称略・室別50音順
A室:井口昌彦 尾上孝 笠原美子 徳富健一 名取義久 松木一彌 村上禮三 山口和夫 山本新太郎
B室:勝島敏明 藤田敦史 藤橋和浩 前坂靖弘 緑川正人 百地健 森典秋 森村恒夫
C室:石村誠人 川口浩司 栗山欣二 志柿元啓 竹田隆雄 牧野国義 松本甫

次回10月は第2土曜日8日、16時から20時まで。於・クラブ・イン荻窪。 入会申込みは前坂・名取・志柿・尾上まで。[文責/藤橋・写真/前坂]

Room A

Room B

Room C

2016.08.13 8月13日(土) 第191回カラオケ部会開催

第191回カラオケ部会、定例の第2土曜日の13日午後4時開催。於、クラブ・イン荻窪。25名参加。A、B室が各9名、C室が7名。歌唱曲数はA、B室が各6曲、C室が6〜8曲。
[話題1] 
今月はお盆中にもかかわらず25名も参加、1、5月に続き最多となった。対前年同月比では5名もの増加。歌唱曲総数は延で161曲に達した。
今夏はリオ五輪でメダルラッシュということもあり、カラオケにもモチベーションが上がったようである。神田郁子さんはNHKがオリンピックのテーマ曲として企画・制作した曲等を選曲、1964年の華の東京オリンピック時の三波春夫「東京五輪音頭」を皮切りにソチ冬季五輪のコブクロ「今、咲き誇る花たちよ」までの6曲を連続で絶唱。東京、札幌、リレハンメル、アテネ、ロンドン、そしてソチ大会での日本選手団の活躍を蘇らせた。
[話題2] 
季節柄、「盆」の入った曲名を選曲したのが前坂靖弘さんで、中村雅俊「盆帰り」、石川さゆり「風の盆恋唄」。山本新太郎さんは菅原洋一「風の盆」。緑川正人さんは「夏」の真っ盛りにJ-ウォーク「何も言えなくて…夏」に、高橋真梨子「桃色吐息」をつき、レーモンド松屋「安芸灘の風」にあたるという鮮やかなストーリー展開を図って熱唱。秋元順子の新曲「ティ・アモ」は副題が“風が吹いて”。ラテン調のノリのいい曲で、小川啓介さんと百地健さんが自慢のノドで披露した。
[話題3]
暑い夏には歌だけでも避暑地の北海道へ…、というコンセプトで山口和夫さんは東京ロマンチカ「小樽のひとよ」や森繁久彌「知床旅情」など全6曲ともオール北海道で、函館、札幌、釧路、そして摩周湖へをも誘う。一方、九州でも文明の配電盤ともいえる長崎は周年で人気が高い。勝島敏明さんは十八番の春日八郎「長崎の女」をメリハリのある喉で披露。長崎といえばオランダ坂。名取義久さん、松木一彌さんのA室両雄が、たくみ稜の新曲「オランダ坂」で熱い火花を散らした。
[話題4] 
会員に最も愛唱された人気歌手は今月も五木ひろし。6名の会員が10曲(タイトルは9曲)を披露。笠原美子さんは「山河」など3曲、百地健さんも「千曲川」など3曲。松本甫さんの「酒ひとり」は演歌の奥深さが伝わってくる。村上禮三さんの「契り」は映画「大日本帝国」の主題歌。戦後70年以上を越えた真夏の8月に村上さんが切々と高唱すると“民族の抒情歌”の響きがある。五木ひろしとしてのデビュー曲は1971年3月の「よこはま・たそがれ」。尾上孝さん、百地健さんが魂を込めて歌唱。45年前に発売された曲だが、やっぱり名曲は年をとらない。

《参加者》敬称略・室別50音順
A室:小川啓介 尾上孝 徳富健一 名取義久 畠山萬里 前坂靖弘 牧野国義 松木一彌 松本甫
B室:井口昌彦 笠原美子 勝島敏明 川口浩司 角皆與一 藤橋和浩 森村恒夫 山口和夫 山本新太郎
C室:石村誠人 片岡泰彦 神田育子 志柿元啓 緑川正人 村上禮三 百地健

次回9月は第2土曜日10日、16時から20時まで。於・クラブ・イン荻窪。 入会申込みは前坂・名取・志柿・尾上まで。[文責/藤橋・写真/前坂]

Room A

Room B

Room C

2016.07.09 7月9日(土) 第190回カラオケ部会開催

第190回カラオケ部会、定例の第2土曜日の9日午後4時開催。於、クラブ・イン荻窪。21名参加。A室は8名、B室が7名、C室が6名。歌唱曲数はA、B室が各7曲、C室が8曲。
[話題1]
今月も先月と同様、参加者は21名、歌唱曲総数は延で153曲に達した。その中の注目曲は西方裕之「焔歌」(えんか)である。この曲は西方裕之のデビュー30周年記念曲として5月25日にリリースした新曲。作詞が吉田旺、作曲が船村徹という演歌界の大御所がタッグを組んだだけあって心に染み入る名曲である。先月、竹田隆雄さんがいち早く歌唱したが、今月は松木一彌さん、藤田敦士さん、志柿元啓さんの3名がコブシを効かせて愛唱し、船村メロディの世界へと誘った。
[話題2] 
井口昌彦さんは元祖・新曲派として例会では初出の成世昌平「南部風鈴」などを声量豊かに歌唱、さらにNHKドラマ「坂の上の雲」の主題曲で、ソプラノ歌手・森麻季の「Stand Alone」も朗々と熱唱し、完全復活をアピール。
[話題3] 
前坂靖弘さんの入魂の一曲は村上幸子の「不如帰」(ほととぎす)。文化放送「走れ歌謡曲」のDJも務めた美人演歌歌手が勝負曲として1988(昭和63)年にリリースしたが昭和天皇の崩御前と重なり、歌詞の一部が不適切と自粛を余儀なくされたエピソードも。村上 も病魔に襲われ1990(平成2)年7月に31歳の若さで逝去。前坂さんが追悼歌として心を込めて熱唱した。
[話題4] 
2015年の皆勤賞を受賞した志柿元啓さんの年間歌唱回数は最多の93回に上った。しかも1曲としてダブリのない選曲なのでアイテム数も93曲。エントリー歌手は総勢83名でこれも最多で、いわばトリプル・スリー。女性歌手は67名で72.04%を占めたのも特徴。志柿さんの甘くとろけるような歌声は女唄にこそ威力を発揮する。一歌手一曲が原則だが一歌手で3アイテム選曲したのが竹島宏で「運命の女」(4月)、「哀愁物語」(7月)、「夜明けの夢」(10月)。2アイテムの歌手は8名で、市川由紀乃「海峡岬」「命咲かせて」、川野夏美「雲母坂」「冬の月」、北原ミレイ「風の午後」「泣いてジェラシー」、香西かおり「くちなし悲歌」「とまり木夢灯り」、椎名佐千子「早春慕情」「哀愁…日本海」、多岐川舞子「霧の城」「七尾しぐれ」、永井裕子「郡上八幡おんな町」「雪国ひとり」、西田あい「雨おんな」「涙割り」である。 志柿さんのカラオケ哲学は一度歌った曲は二度と歌わないという一期一会主義のもと、新曲にチャレンジし、演歌の中でも北島三郎ばりのド演歌とは一線を画し、ブルース演歌やラテン調、シャンソン風の、いかにも知的で大人のおしゃれな演歌を好んで選曲。しかもプロオケで歌うというこだわり。これもカラオケ文化の一つの到達点を示している。

《参加者》敬称略・室別50音順
A室:井口昌彦 尾上孝 笠原美子 名取義久 松木一彌 村上禮三 百地健 森村恒夫
B室:川口浩司 神田育子 徳富健一 藤田敦史 藤橋和浩 前坂靖弘 松本甫
C室:石村誠人 小川啓介 勝島敏明 志柿元啓 牧野国義 山口和夫

次回8月は第2土曜日13日、16時から20時まで。於・クラブ・イン荻窪。
入会申込みは前坂・名取・志柿・尾上まで。

[文責/藤橋・写真/前坂]

テーマ設定がコンセプトの牧野国義さんの7月は〈街〉。新井満「この街で」、ペドロ&カプリシャス「五番街のマリーへ」、狩人「コスモス街道」など全8曲を品格のある歌いっぷりで披露した。

Room A

Room B

Room C

2016.06.11 6月11日(土) 第189回カラオケ部会開催

第189回カラオケ部会、定例の第2土曜日の11日午後4時開催。於、クラブ・イン荻窪。21名参加。A室は8名、B室が7名、C室が6名。歌唱曲数はA室が各6曲、B室が各7曲、C室が各約8曲。
[話題1] 
本年1月〜6月の上期の参加者は累計141名に達した。昨年同時期は累計128名なので対前年同期比では13名もの大幅な増加である。本年上期に歌唱された回数の多い人気歌手のベスト10は①五木ひろし・44回、②AKB48・43回、③小林旭・25回、④美空ひばり・24回、⑤坂本冬美・17回、⑥谷村新司、テレサ・テン、鳥羽一郎が各16回、⑨水森かおり、三波春夫が各14回。ベスト10圏外には12回の森進一、吉幾三、11回の石川さゆり、石原裕次郎らが続く。
[話題2] 
一番人気の五木ひろしは13名の会員が27ものアイテムを選曲。その中でも歌唱回数ベスト3は笠原美子さんが「ふりむけば日本海」「契り」など8回、松本甫さんが「港の五番町」「ゆめかぜ」など7回、松木一彌さんが「夕陽燦燦」「長良川艶歌」など6回。人気曲のベストは「細雪」の7回。笠原美子さんの十八番で3回、勝島敏明さん、川口浩司さん、松木一彌さん、前坂靖宏さんも魂を込めて熱唱。続いて「千曲川」を川口浩司さんが2回、小川啓介さん、笠原美子さん、神田育子さんも情感たっぷりに披露した。最新曲「九頭竜川」は新曲派の雄・竹田隆雄さんが“待ってました”とばかりにチャレンジした。
[話題3] 
AKB48が43回で続いたが、これはミスターAKBこと徳富健一さんお一人で41回、井口昌彦さん、神田育子さんが各1回歌唱。徳富さんはこの半年間、AKB48だけを歌い続けるという徹底ぶりで、その中でも「ハロウィンナイト」「ヘビーローテーション」は毎月である。井口さんは朝ドラ「あさが来た」の主題曲「365日の紙飛行機」、神田育子さんは春爛漫の4月に「桜の花びらたち」を歌った。第3位の小林旭は11名の会員が16のアイテムを選曲。歌唱回数のベストは尾上孝さんが「純子」「さすらい」など6曲。松木一彌さんが「遠き昭和の…」など4曲、松本甫さんも「風の旅人」など4曲。人気曲は代表曲「北へ」が5回、最新曲「時の旅人」が4回と根強い人気を誇る。
[話題4] 
ムード歌謡曲の第一人者、作曲家の中川博之の二周忌にあたる当日、森典秋さんの選曲はすべて中川作品。生涯の作曲が1,500曲以上といわれる中川作品のデビュー曲、黒沢明とロス・プリモス「ラブユー東京」はじめ、美川憲一「新潟ブルース」、森雄二とサザンクロス「足手まとい」、中川自身が歌った「愛をありがとう」まで全8曲を追悼歌のように心のこもった森節で熱唱した。

《参加者》敬称略・室別50音順
A室:尾上孝 笠原美子 徳富健一 名取義久 牧野国義 松木一彌 松本甫 森村恒夫
B室:石村誠人 栗山欣二 藤橋和浩 前坂靖弘 村上禮三 百地健 山本新太郎
C室:小川啓介 勝島敏明 川口浩司 志柿元啓 竹田隆雄 森典秋

次回7月は第2土曜日9日、16時から20時まで。於・クラブ・イン荻窪。 入会申込みは前坂・名取・志柿・尾上まで。

[文責/藤橋・写真/前坂]

Room A

Room B

Room C

2016.05.14 5月14日(土) 第188回カラオケ部会開催

第188回カラオケ部会、定例の第2土曜日の14日午後4時開催。於、クラブ・イン荻窪。25名参加。A、B室が9名、C室が7名。歌唱曲数はA、B室が約6曲、C室が約7曲。
[話題1] 
今月の参加者は1月と同数の25名にも達し、対前年同月比では4名増となりカラオケ熱が一段と上昇している。今月の歌唱曲総数は154曲。最近の傾向として、牧野国義さんのように選曲にテーマ性を持たせる会員が増えている。元祖・牧野さんの今月は五月晴れのような<空>。南こうせつ「あの日の空よ」までの全6曲に及んだ。山口和夫さんは<色>にこだわり、美空ひばり「真赤な太陽」、野坂昭如「黒の舟唄」はじめ青、ブルー、水色、白とグラデーションをかけたような選曲。
[話題2] 
森典秋さんのコンセプトは<母>。鳥羽一郎「母のいない故郷」、森進一「おふくろさん」などをしんみりと熱唱。神田育子さんの6曲は、すべてグループ・アーチスト。GS全盛期のザ・タイガース「花の首飾り」や近年のヒット曲、EXILE「道」までの6曲をカバーした。いつもは新曲中心の松木一彌さんは五木ひろしオンリー。名曲「細雪」、「長良川艶歌」など全6曲をグリークラブOBらしく格調高く心に響かせて。
[話題3] 
プロオケの達人・志柿元啓さんは、いつもは女唄中心の選曲だが、今月は珍しく男性アーチストが4名に上った。山川豊の新曲「再愛」、若手演歌歌手の実力派・北山たけしの新曲「流れ雲」などをしびれるような甘い喉で魅了した。注目の新曲も続々と紹介された。井口昌彦さんは石川さゆり「女人荒野」、藤田敦史さんは市川由紀乃「心かさねて」、竹田隆雄さんは岩出和也「絆雪」、百地健さんは島津亜矢「阿吽の花」などを披露した。
[話題4] 
皆勤賞を受賞した名取義久さんは前坂部会長の懐刀として財務担当しながらカラオケ文化の向上に厳しい姿勢で臨んでいる。2015年の歌唱回数は80回。エントリー歌手は総勢40名(男27、女13)、アイテムは76曲。すなわち複数歌唱は黒澤明とロス・プリモス「城ヶ崎ブルース」、田川寿美「雪が降る」、藤原浩「つゆ草の女」、ロス・インディオス「知りすぎたのね」の4曲しかない。歌手別で多いのは冠二郎の5回、今月「むらさき雨情」を歌唱されたが、その藤あや子の4回。藤原浩、森進一も4回である。名取さんの選曲のコンセプトは、決して時流に流されることなく、真に名曲に値すると確信した歌のみを、メリハリのある喉で信念を持って唄う、という一途さにある。

《参加者》敬称略・室別50音順
A室:神田育子 名取義久 藤橋和浩 前坂靖弘 松木一彌 松本甫 緑川正人 山口和夫 山崎武正
B室:井口昌彦 小川啓介 尾上孝 笠原美子 徳富健一 藤田敦士 牧野国義 森村恒夫 山本新太郎
C室:石村誠人 志柿元啓 竹田隆雄 畠山萬里 村上禮三 百地健 森典秋

次回6月は第2土曜日11日、16時から20時まで。於・クラブ・イン荻窪。   入会申込みは前坂・名取・志柿・尾上まで。[文責/藤橋・写真/前坂]

Room A

Room B

Room C