2008.03.02 第3ブロック 第2回映画を楽しむ会開催
3月2日(日)午後1時30分から「映画の会(略称)」が開かれ、今回は東映作品「早稲田大学」(1953年作、117分)と「誰が為に鐘は鳴る」(1943年、130分)の長時間物の二本立てが上映された。場所は松尾清氏のご好意によって清水3丁目のキャピタルモーター会議室。
「早稲田大学」は東映作品というのでちょっと驚く。大学の歴史にのっとり東京専門学校時代から昭和27年頃までをドラマ仕立てにしているが、実像も多く、最後の早慶戦、雨中の学徒出陣式の行進、早大構内に警官隊が入った時などの映像が盛り込まれている。映画は何が言いたいのか、とか起承転結がない等とは思うが感涙するところが多かった。母校のせいだろうか。佐野周二、山根寿子、伊藤雄之助、宮城野由美子etc出演。上映が終わって明るくなった時、いつも陽気で大声の人が滂沱の涙だった。また3ブロック代表の望月氏は開会の辞で、警官隊が構内に入った時、自分は政経学部の地下に隠れていたと話された。まだまだ生々しく身近だ。学徒出陣で雨の神宮を行進したという寺尾氏を含めて学徒出陣の会の方が3人、横浜から足を運ばれた。寺尾氏は一緒に行進して戻ってこない仲間のことを思い、涙ぐまれながら話をされた。この映画を借り出すにあたっては国分寺稲門会の黒川氏にたいへんお世話になりました。
10分の休憩を経て「誰が為に鐘は鳴る」。これは前回、次の作品のリクエスをとったらダントツで1位だったもの。ヘミングウエイ原作、バーグマン、ゲーリー・クーパー主演。 スペイン動乱を舞台に、ゲリラ活動に参加したアメリカ人がそこにいたバーグマンと恋に落ちる話。昔見た時、ショートカットのバーグマンが、キスする時に鼻が邪魔にならないの?と聞くシーンが強烈的だった。今見るとクーパーがやたらオヤジで初々しい娘が可哀想になる。老婆心かな。イヴォンヌ・デ・カーロが出演していたのを初めて知った。 かなりの長編なので、長い戦闘場面は少々飛ばす。「あの鐘は誰のために鳴ったの?」誰かが言ったが明確な回答は出なかった。稲門会ではバーグマンの為に鳴った?
打ち上げは荻窪南口「いねや」で18人出席。
【参加者30名(敬称略・順不同)】
大友和男夫妻、山口治夫、中路正浩、水野健樹、名取義久、内田直彦、山田實、和田道彦、村上明、村上洋子、松本甫、深沢潜、福原毅、清水雅明、藤田敦士、星靖男、松原俊夫、河田武雄、久保田貞雄、浅海延広、望月衛、池田芳昭、森典秋、長谷川将、松尾清、森 淳、学徒出陣の会・寺尾、白石、岡本 ≪「映画を楽しむ会」世話人:長谷川将、松尾清≫
【文・写真/村上 洋子】