2012.07.11 7月11日(水) 第23回例会(CD/LPコンサート)開催
7月11日(水)、今年の5月は一週間ぐらいの間に音楽家・音楽関係者が続けて亡くなりました。中でも5月18日に亡くなったディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン歌手86歳)はファンも多いので、今月は美声を偲ぶ会としました。
はじめはジェラルド・ムーアの伴奏によるシューベルトの歌曲集から、「憩いなき恋」、「野ばら」、「魔王」、「連祷」、「幸福」、「さすらい人」、「死と乙女」、「楽によす」、「ます」をCD盤で聴きました。DFDの「冬の旅」の正式録音は7種類ありますが、今回はその3回目の録音(1965年、DG)、イェルク・デムス伴奏のLPで、第1曲「おやすみ」から第8曲「流れの上」でまでを楽しみました。歌曲集も合わせ、さすが良い声でした。「魔王」には、「18人の名歌手によるシューベルト:魔王」という珍しいLP/CDがあるのでこの中から魔王・父親・子供(ボーイソプラノ)の3人が歌ったものと、E・シュワルツワルツコップの独唱を聞きました。 DFDはシューベルトだけではないので、亡き子を偲ぶ歌(マーラー)をベーム/ベルリンphoとの演奏で聴きましたがこれもなかなか良かったです。インターネットで調べたらベームのマーラー録音はこれだけとか。
後半は、同じシューベルトで、交響曲第8番「未完成」。生誕100年記念の指揮者ギュンター・ヴァントがベルリンフィルを指揮したライブ!新しい録音だけあって非常に良い音で、さすがヴァントという感じでした。ヴァントの指揮は別にN響を指揮した第9番もあり、これも聴きたいということで、30分の延長となりました。 そのほかに、鶴田さんからは「冬の旅」の歌詞のコピーと、日経掲載の「生誕100年の大指揮者たち」のコピーをいただきました。(LP/CD提供:井口、荻田、鶴田、山本)
今回は、中野稲門会から、高田宜美幹事長(副会長)(昭37教育)と、筆者の高校時代の同級生熊沢明氏(昭37商)が初参加で参加者多数で盛り上がりました。 その他に、「東京ルフトアンサンブル」の石川梓さん(平21政経OG、早稲田交響楽団2008年度コンサートマスター)が、8月12日のコンサートのPRにこられました。このオーケストラは、早稲田、東大、慶応、明治の各大学オケのOB/OGの集まりで、杉並区を中心に活動中とのこと。石川さんはこのオケのコンサートマスターと大変な立場です。このコンサートのことは別途案内しますが、入場無料なので是非聴きに行ってあげてください。
2次会はいつもの「龍記」で行いました。
(参考:DFDの「冬の旅」録音は以下の7種類です。こんなに沢山録音しているとは知りませんでした。後になるほど、ソリストとして著名なピアニストと競演していますが、出来は如何なのか興味があります。 ①1955年 P:ムーア EMI、②1962年 P:ムーア EMI、③1965年 P:デムス DG、④1971年 P:ムーア DG、⑤1979年 P:バレンボイム DG、⑥1985年 P:ブレンデル 旧PH、⑦1990年 P:ペライア sony)
来月例会は8月8日(水)です。 夏休みなので、軽音楽など気楽なコンサートにしたいと思います。
【参加者14名:敬称略・50音順】
井口昌彦、池田芳昭、石川梓、石田順康、荻田清志、熊沢明((新)中野)、坂治彦、篠紘弥、篠夫人、高田宜美((新)中野)、鶴田俊正、根崎健一、増子邦雄、山本廣資、
(文責:世話人代表 山本廣資 携帯電話:090-4724-5593、e-mail:hyk488@ybb.ne.jp)