2025.04.18(金)第七回「落語(浪曲)を楽しむ会」開催
・趣味の部会「落語を楽しむ会」では、4月18日(金)に「第七回落語を楽しむ会」を開催しました。
今回、会場のフェニックス杉並にお招きしたのは、落語家ではなく何と女流浪曲師と女流曲師のお二人で、その名は東家千春浪曲師と伊丹秀勇曲師!!美形姉妹のようなご両人の登場に、会場も思わず沸き立ちます。
杉並稲門会会員18名に加え、天沼サロン(地域老人会)の皆様11名、そして当施設をご利用されている皆様も多数参加してくださり、開演前から大きな期待が会場を包みました。
・さて注目の演目は『青年大隈重信の冒険』。幕末の日本。政治的に薩摩・長州に後れを取っていた肥前藩は大隈重信が起死回生の「大政奉還」の策を携えて、副島種臣と共に京を目指します。その道中の大隈重信の大胆不敵な立ち居振る舞いや奇想天外な発想力、また道中に登場する多士済々な面々(特に土佐藩後藤象二郎や旅籠寺田屋の女将お登勢)は聴く者の心を鷲づかみにして放しません。
・いったい何オクターブの声が出るのか?また何人を演じ分けるのか?と聴く者を魅了する千春師匠の声色、そしてその話芸を見事に弾き立て盛り上げる秀勇師匠の三味線が見事に絡み合って、「和製ひとりミュージカル」の名に相応しい浪曲の魅力に会場全体が圧倒される“浪曲Showtime”となりました!!
・熱演の後は、「浪曲の世界をもっと知りたい質問タイム」。会場からは、「浪曲と講談はどこが違うの?」
「浪曲はどんな歴史があるの?」「浪曲師や曲師になるための修行とは?」等々、たくさんの質問に両師匠は丁寧にお応えくださり、最後に記念撮影を撮って無事円成。その後、両師匠を囲んでの有志懇親会となり、浪曲の世界を味わい尽くす至高の時間となりました!!
≪参加者(敬称略)≫
宇都木光一・大友和男・加藤 健・久留島 正和・近藤洋子・堺 浩一・迫田泰尚
庄司玉緒・竹田隆雄・田中康資・長谷川 將・前田研二・松本光博・松尾 清・水野健樹・山本和子
渡辺健介・古望 高芳・天沼サロン(地域老人会)の皆さん(11名)同施設ご利用の皆さん
≪プロフィール 浪曲師 東家千春≫
私立文化女子大学付属杉並高等学校卒業。
早稲田大学第一文学部日本文学専修中退。
2018年8月、五代目東家三楽に入門。
2019年3月、日本浪曲協会に入会。前座となる。
2023年11月、一本立ち。
【文章/写真 古望 髙芳】