杉並稲門会創立20周年記念特別講演会(2020.02.08)
令和2年2月8日(土)、阿佐ヶ谷「新東京会館」にて開催(参加者91名)。嶋村和恵・母校商学学術院教授を講師に「最近の早稲田大学の学生事情」の演題のもと、2時間以上に亘り熱弁が振るわれた。母校教職員・学生の男女比など興味深かったが、個人的に大隈老侯の「男女複本位論」(1897)「女子教育論」(1906)が印象に残る。
質疑応答では、女性の社会進出の過程で綺麗事では済まぬ結婚と出産の問題を、当会ワセジョの先輩が鋭く提起された。
暉峻康隆氏の「女子学生亡国論」から60年・・・現在の母校は隔世の感があろう。ただ、逆差別的数値目標を達成するための数合わせや、ガス抜き的措置による女性登用が行われがちであることは、まだまだ明白である。真の社会的活躍を期し、我々女性の側も見識をしかと持ち、所謂「ガラスの天井」と対峙して行くことが肝要なのであろう。たとえ賽の河原の石積みであっても、いつかは堅固に聳え立つことを確信しつつ・・・。 【嗣永典子・写真/高橋達見】